2020.01.03 救急車

 ブックオフが正月セールをやっていると聞いたので買い物に行った。

思えばこの冬休みに入って4度目の外出だ。暮れに買い物に2回、明けてからは今日が2回目。

 明けて1回目の外出は1月2日。朝、人生で初めて救急車を呼んだ。朝食を食べ終えて立ち上がった祖母の意識がみるみるうちに遠のいて、悩む暇もなく受話器をとった。住所を聞かれているだけなのに大声になったし、膝が言うことを聞かなくなったし、なるほど本当に動揺している人間とはこういうものかと冷静に思ったりもした。自分の度胸のショボさを知った。

結局大事には至らずにその日のうちに帰れることになった祖母を、迎えに行ったのが新年早々の外出になった。

 救急隊員たちはさすがによく訓練を積んでいて、電話の受け答えも、搬送もスマートで感心した。住んでるのがアメリカじゃなくてよかった、田舎に住んでいなくてよかった、妹を産んでおいてもらってよかった。色んなことを思った日だった。

 晴れて4回目の外出、セールのブックオフなのに100円コーナーばっかり見てしまうセコさが自分で嫌になる。意地を張って1冊だけ370円の本も買った。上出来、上出来。

これでもだいぶ買い物ができるようになったのだ。誰かのおかげで、「100円未満はほぼ0円」のマインドを手に入れた。

いろんな言い訳を少しずつ積みながら、なんとか自分のご機嫌をとっている。